訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
「や、やっぱり。切らないでください」
「はあ?なんなんだよ。切れって言ったり、切るなって言ったり……変な奴」
心臓に悪いんです。
その目で見られたら、私……ドキドキしすぎて心臓が壊れてしまいそう。
好きって自覚して、なおさら直視出来ない。
「とにかく、そのままでいいです」
「まぁ、いいや。早く食っちまえよ。ごちそうさん」
そういうと、いつの間にか食べ終わった湊叶さんは
残すことなく綺麗になった食器を重ね、立ち上がった。
「え、嘘。早っ……」
慌てて残っていたご飯をかき込む。
何度か、喉に詰まりそうになったけれど
その度に水を飲んで、なんとか完食。
手を合わせて「ごちそうさま」をすると、食器を流しに運んだ。