訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
交錯する想い
「蒼汰。ちょっと出てくるから、あと任せていいか?」
居ても立っても居られない。
今すぐに、確かめないと――。
「あ、あぁ……お前、顔色悪いぞ。なにかあったのか」
「分からない」
今は何とも言えない。
何もなければいい――ただ、それを願うだけだ。
「湊叶、これ持っていけ」
蒼汰が投げ渡したのは、スマホ。
目が覚めるようなオレンジ色をした、蒼汰に似合うカラーだ。
「サンキュ」
エプロンを脱ぎ捨て、足早に店を出た。