訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
絢と瀬戸が、一緒だと決まった訳じゃないけれど
最悪の場面を想像しては振り払う、を繰り返していた。
そんな時、蒼汰のスマホがメロディを奏で着信を知らせた。
「もしもし?」
蒼汰宛ての着信かもしれないと、少し緊張しながら耳に当てる。
『湊叶?』
「あぁ、蒼汰か。どうかしたか?」
相手が蒼汰と分かり、緊張から解き放たれ肩の力を抜いた。
何か店のことで、聞きたいことがあるんだろうか。
基本的に、閉店後は俺一人でやってるからな。
だけど、蒼汰の口から出た言葉はそんな事ではなかった。
『いや、さっき変な電話が店に掛かってきて――』
「どんな電話だ?」
なんだ、変な電話って……。
もしかして絢からか?
一気に緊張が、俺を包み込んだ。