訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
ダメ、湊叶さん。絢さんを責めないで。
「違っ……絢さんは、悪くない。悪く、ないから」
湊叶さんのシャツを握りしめ、絢さんに突っかかろうとするのを止める。
だって本当に、絢さんは何も悪くない。
誰の所為でもない。
これは、事故なんだから――。
「瀬戸……ちょっと待ってろ」
湊叶さんはポケットを探り、オレンジ色のスマホを取り出すと
どこかに掛け始めた。
「蒼汰?……あぁ、見つかった……そうか、サンキュ……それで、瀬戸の家に連絡してくれ……あぁ悪いな」
うちに電話?――。
ダメ……心配掛けちゃう。
また、お父さんとお母さんが泣いてしまう。