訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
「ヤダ……連絡、しないで」
「瀬戸。そんな訳には……瀬戸?」
病室の外で、いつも泣いていたお母さん。
自分が早く気づいていればと、嘆いていたお父さん。
もう、二度と二人のあんな姿は見たくない。
また私は、二人を泣かせてしまうの?
「ごめんなさ……おと、さん……か、さん……」
いつも心配ばかり掛けて、ごめんなさい。
泣かせてばかりで、ごめんなさい。
わがまま言って、ごめんなさい。
ごめんなさい……ゴメンなさい……。
「しっかりしろ、瀬戸」
「つばさちゃん」
「瀬戸!……つばさ!!」
意識が薄れゆく中、何度も私の名前を呼んでくれていた二人の声。
その声に答えることもできずに、私は闇の中に引き摺り込まれて行った。