訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
「……せと?……起きたのか?」
視界の端で、ベッドの右側で上半身を伏せていた大きな体が動き出す。
「ゴメンなさい。起こしちゃいましたか?」
「こっちこそ悪い。寝るつもりなかったんだけど……」
眠たそうに目を擦りながら、アクビを噛み殺した。
謝ることなんてないのに――。
私と絢さんを探して、きっといろいろ島中を探し回ってくれたんだから。
外はもう暗くなってるし、あれからどの位時間が経ったんだろう。
そう言えば、一緒にいた絢さんは?
「湊叶さん……ここ、どこ?」
「島の病院。気分は悪くないか?どこか痛むとか――」
島の……この島には、小さな診療所はあるけれど入院施設がある
大きな病院は一つしかない。
だから彼女もココに居るはずだ。