訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
「絢さんは?絢さんも、ここにいるんでしょ?怪我は大丈夫ですか?……痛ッ」
掴み掛かるくらいの勢いで、湊叶さんに詰めよろうとしたけれど断念。
自由に動かない、自分の体が忌々しい。
「落ち着けって……全く、お前は。人のことより、もっと自分のこと気にしろ。自分の怪我の具合とか気にならないのか?」
呆れ顔を浮かべながら、私の肩を優しく支え寝かせてくれる。
別に気にならないって訳じゃないけれど
やっぱり一緒に崖から落ちた、絢さんの事を心配することがおかしなことかな?
ただ、湊叶さんには今回の事で沢山迷惑をかけたのは間違いない。
あのまま誰にも見つからなかったらと思うと、ゾッとする。
「湊叶さん。迷惑掛けて、ごめんなさい」
「……全くだ。俺、言ったよな?帰れって。なんで言うこと聞かずに、絢と島を堪能してんだよ」
言い方はキツいのに、なぜだか拗ねた子供の様にも聞こえる。
ヤキモチ?……まさか、ね。
でも、もしそうなら誰に対して?