訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
きっと大丈夫。
雨の日は、膝が疼くような気がして
自分でも気が付かないうちに、左足を庇って歩いていたりするけど
それもこれも、まだ記憶が新しすぎるからだ。
まだ二年もたっていない。
忘れようとしても、無理な話。
「それよりさ、この後どこ行く?」
これ以上、あの時のことを思い出したくなくて話を変える。
紗和ちゃんも察してくれたのか
諦めたのか、どちらともとれる複雑な顔をうかべて
話に乗ってくれた。
その後は、フェリーの時間が来るまで
島を堪能して、それぞれ帰宅。
私は家に着くなり、お母さんにバイトの話をした。
案の定、両親は猛反対。
無理もない。私の体のことを思っての事だ。
だからって、今回は譲れない。
何故だか分からないけど、あの場所に
あの人の近くにいたい、そう思う。