訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
許してって……確実に、無断ってことだろ。
大丈夫かな。広海おじさん、怒ったら誰も止められないくらい怖いからな。
昔から、掴みどころが無くて理解が出来ないところがある蒼汰だけど
今日に限っては、益々何を考えてるのか分からない。
「綺麗だな」
「あ、あぁ」
なんだよ、柄にもない。
何を話すでもなく、ベンチに見立てた流木に腰掛けたまま
海を見続ける蒼汰。
確かに朝日が海面を照らして、昼間とは違う美しさがあるけど。
「なぁ……」
「な、何だよ」
いつもと雰囲気の違う蒼汰に、いつになく身構えてしまう。
「もう、お前……魘されたりしないか」