訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
第四章
ジレンマ
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真夏の太陽の光から遮られた、狭い空間。
二メートルほど離れた窓の外に手を伸ばせは、夏を感じられるのに
私は、ベッドの上から動けない。
自業自得ではあるんだけど――。
夏休みなのに……湊叶さんに、たくさん会えるチャンスだったはずなのに。
なんで私は、今病院にいるんだろう。
しかも島から離れた場所に。
一週間前――。
両親が島の病院に着くなり、抱き付かれ質問の嵐。
湊叶さんや絢さんも含め、ことの経緯を改めて話し合った。
主治医からも、私の怪我の具合の説明を聞かされた。
頭や内臓には損傷はないものの、肋骨が何本か骨折しており
腕や足にも亀裂がみられるため絶対安静。
完治までは半年以上かかるだろう、と言われてしまった。