訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
ただ、あの高さから落ちて、これでも奇跡的な症状だということらしい。
けれど島の設備では十分な処置が出来ないことから、転院を薦められ
両親も、私の脚の治療した大学病院に入れたいと、すぐさまその手続きへ。
二日後には、大学病院へ運ばれた。
しかも大部屋が満室で、私は意図しない個室に入っていた。
まぁ、一人の方が気を遣わなくていいけれど――。
「暇だ……」
身体は動かないものの、体力は有り余っている訳で。
上半身を起こし、ベッドの上から窓の外を眺める。
湊叶さん……会いたいなぁ。
「つばさっ!」
ほえっ?
少し焦ったような声が聞えたかと思ったら、ふわりと温かいものに包まれた。
優しいフローラルの香りが、鼻を擽る。
「紗和、ちゃん?」