訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】

「ど、どうしたんですか?」

「いや。青年会の仕事で、蒼汰と一緒に町に来たんだけど。蒼汰がどうしても、お前の顔見て行きたいって言うから……」



そう言う割には、蒼汰さんの姿はどこにもない。

本当に一緒に来たんだろうか。



「蒼汰さんは?」

「さっきまでいたんだけど、な……悪い。やっぱり、探してくる」



踵を返して部屋を出ようした湊叶さん。

え、嘘……なんで、帰っちゃうの?

慌てて手を伸ばして、彼の背中を追う。



「ちょっと湊叶さん。待って下さ……痛ッ」



だけど体を捻った為か胸に刺すような痛みが出て、それ以上体を伸ばせなかった。



「ッ、瀬戸……無理して、動くなって」


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