訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
「ただ、何ですか?」
「ただ……ただ、人として好きってだけで。変な意味じゃないからな」
あーなんだろう。照れ隠しかな。
赤くなった耳を触る仕草、すごく可愛い。
「分かりました。じゃ、ずっと湊叶さんの隣にいて笑っててあげます」
「ばか。調子に乗るな」
呆れたような笑みを浮かべ、軽く私の額を小突く湊叶さん。
そうそう「うん」とは言ってくれないようだ。
「瀬戸。お前さ、ずっと隣にいるとか簡単に言うなよ。特に蒼汰は勘違いしやすいから、ダメだからな」
そんなに念押ししなくても、湊叶さん意外に言う相手がいませんよ。
私は冗談じゃなく、ずっと湊叶さんの傍に居たいのに――。
「……全然本気にしてくれないんだから」
思っていたことが、思わず口をついで出てしまった。