訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
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「あらら、早かったね」
「お前、立ち聞きとか趣味悪いぞ。居たなら、入ってくればいいのに」
ドア横の壁に凭れかけていた蒼汰を横目に通り過ぎる。
ここで話をして、瀬戸に聞こえても良くないだろうし
どうせ、ろくでもない話だ。歩きながらで、良いだろう。
「そんな野暮な真似するかよ。それに、面白いものが見れそうだったし」
何を言ってるのか、サッパリ分からない。
面白いものって何だよ。
「ご期待に添えませんで、悪しからず」
深追いすれば、ボロが出るからな。
ここは適当に流しておこう。
「そんなことは無いぜ。結構、レアな湊叶が見れたと思うよ」
頭の後ろで両腕を組んで、素知らぬ顔でついてくる蒼汰。