訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
「瀬戸?」
奥で接客をしていた湊叶さんが、店先で話をしていた私に気が付く。
「あ、湊叶さん♪」
駆け寄ろうとした私の姿をみて、湊叶さんの顔が驚きから
ムッとした表情へと変わった。
「何で……ッ、帰れ。そんな松葉づえまで付いて、来なくていい」
どうして、そんな風に言うの?会いたくなかったって事?
せっかく、ここまで頑張って来たのに。
凄く会いたかったのに――。
「湊叶、そんな言い方しなくても……ほら、入って。暑かったでしょ?」
「もういい……帰ります」
蒼汰さんの優しい言葉が、身に沁みる。
でも湊叶さんを怒らせてまで、ここに居たくない。
家に帰って、宿題でもしようかな。