訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
「湊叶」
窘めるような蒼汰さんの声。
「あー、待て。港まで送るから……その、店が終わるまで奥で休んでろ」
松葉づえを動かし、帰ろうとした時
諦めたような小さな溜息が聞え、湊叶さんの赦しがでた。
私、ここに居ていいの?
「ほら、つばさちゃん入って」
優しく微笑んで、私をエスコートしてくれる蒼汰さん。
そのまま、普段はお客さんが使わない奥の和室へと案内してくれた。
「待ってる間、これでも飲んでろ」
「ありがとうございます」
暫くして湊叶さんが持ってきてくれたのは、冷たいミントティー。
男だけで経営してるCaféに、こんなオシャレな飲み物って珍しい。