訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
「これって、湊叶さんが考えたんですか?」
「ん?あぁ……裏庭に、自生してたんだ。爽やかな香りだし、ここの客層、蒼汰の所為で女性が多いだろ?だから良いかと思って……苦手か?」
いつもの湊叶さんだ。
さっきは、少し怖かった。
私の体のことを、気にして言ってくれてるんだとは思ってても
「帰れ」て突き放されると凄く悲しい気持ちになる。
「うんん。私、苦いの苦手で……コーヒーより、紅茶の方が好きなんです。でも、お店ではコーヒーしか見たことないから」
食後の飲み物といえば、ココではほうじ茶かコーヒーが定番。
お子様向けに、オレンジジュースが置いてあるけれど――。
「あぁ……あれは、インスタントな。本当は、ドリップしたてのコーヒーとか店で出したいんだけど、設備とか知識とかいろいろ問題があるんだよ」
お店やるって言うのも、大変なんだな。
私にも、なにか手伝えることがあればいいのに――。