訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
出来れば、紅茶の技術も習いたい。
コーヒーより紅茶の方が、女性に好まれる気がするし
幅広い知識があった方がCaféとしては良いと思う。
「紅茶はどうかしらねぇ」
困ったように、右手を頬に置き考え込む。
「今度良かったら、私のお店に来る?マスターなら、詳しく知ってるかも知れないわ」
「本当ですか?ありがとうございます」
そして数日後、私はおばさんの勤め先であるコーヒー専門店に向かった。
まだ営業時間と言うこともあって、お客さんも店内にいる中
カウンターに座って、マスターと少し話をすることが出来た。
「紅茶とコーヒーかぁ……カフェマスターとかとってみたらどうだい?最近は通信教育でも資格が取れるみたいだしね。ただ、やっぱり目指すなら専門店に入った方が良いと思うよ。知識だけじゃどうにもならないこともあるからね」
髭を蓄えた、ダンディなマスター。
湊叶さんとは似ても似つかない風貌。
けれど、そんなマスターの淹れたコーヒーは
苦味が苦手な私でも飲めるくらい、スッキリとした香り高いものだった。