訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
大分バイトにも慣れはじめた、七月の半ば――
今の私のミッションは
目下、湊叶さんの青い瞳を見ること。
今まで何度となくトライしたものの、全て目前で拒まれてしまう。
未だに成功したこと無し。
なんでそんなに、嫌がるんだろう。
「つばさちゃん、今日も失敗?」
テーブルを片付けていると、横から覗きこむように現れた顔。
158cmの私とは身長差がある分、腰を屈めないと出来ない姿勢。
苦しくないんだろうか、と漠然と思いながら彼に向き直る。
「蒼汰さん。なんで嫌がるんですかね?あんなに、綺麗な目なのに」
彼には来てそうそうに、私が湊叶さんの目を見たがっているとバレてしまった。
それからは、何かと相談に乗ってもらっている。
「まぁ……人間28年生きてりゃ、いろいろあるさ。みんな、つばさちゃんみたいだったら良いんだけどね」
湊叶さんがいる厨房に視線を送り、眉を下げ苦笑する。