訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
「お前は学生なんだ。もっとすべきことがあるだろ?」
湊叶さんの言い分は分からないでも無いけれど、私はまだ二年生だ。
来年受験が待っているからこそ、今年は自由に思い残すことなくやりたい。
「勉強だって、ちゃんとしてます。資格も取ったし、責任もってやりますから」
私は未成年の学生だし、もし問題があった時に責任をとるのは
この店の店長である湊叶さんだ。
だけど私だって、資格をとった者のプライドがある。
全てを湊叶さんの責任にするつもりはない。
「駄目だ。店では出さない」
湊叶さんの声は、凛としていて迷いがない。
なんでダメなのか、理由が知りたいのに
湊叶さんは“ダメ”の一言で終わらせてしまう。
それが更に私の気持ちを、逆撫でする。