訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
ちゃんと話そうとすれば、すっとどこかに居なくなったり話を逸らしたりする。
かと言えば優しく頭を撫でられたり、真剣に私の話を聞いてくれたり――。
「中途半端に優しくされる方が辛いです。迷惑なら迷惑だって、ハッキリ言ってください」
もう、わかんない。こんな状態なら、スッパリ振られた方がいい!!
嫌いなら嫌いって、言って。
「いや……別に迷惑な訳じゃない」
湊叶さんは、困ったように後頭部を掻き上げ耳を触り始めた。
なんでこの期に及んで、ハッキリ言ってくれないの?
なんであやふやにしようとするの?
湊叶さんをジッと見つめ、彼が何を考えているのか少しでも読み取ろうとした。
すると小刻みに揺れる青い瞳……何かを迷い苦しんでいる姿が目に入った。
ッ……あ、困らせてる。
私、こんなことする言うつもり無かったのに――。
ゴメンナサイ、湊叶さん。でも、ハッキリさせたいから。
もうこれで最後だから……。