訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
顔を上げた瞬間、胸ぐらを掴まれ左頬に衝撃が走る。
それが殴られたものだと分かるのに、数秒かかってしまった。
「俺言ったよな?中途半端に優しさは傷付けるだけだって。なんで、好きって言ってやらないんだよ?」
驚いて蒼汰を見れば、いつもの飄々とした雰囲気は無く
目がつり上がり真剣に怒ってる顔がそこにあった。
「アイツには夢があるんだ。邪魔したくないんだよ」
蒼汰は知っているだろう?
俺がどんな気持ちで、アイツを見てきたのか。
「湊叶。お前が美容師してた時、一度でも絢さんのこと邪魔だと思ったことあるか?」
俺の両肩を掴み、真正面から俺の目をジッと見据える。
こんな蒼汰は、初めて見るかもしれない。
「あるわけ無いだろ?俺は絢がいたから頑張れたんだ」