訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
あの頃の俺は、絢の釣り合う男になりたいと思って無我夢中だった。
良くも悪くも絢がいたから、今の俺がある。
彼女がいなければ、短期間で寝る間を惜しんでまでしなかっただろうから。
「じゃ。つばさちゃんにとっても、お前はそういう存在だって何で思えないんだよ」
あの頃の俺と同じだっていうのか?
瀬戸にとって力の源になれるのか……。
俺が傍にいても、アイツの足枷にはならないのか。
「ッ……でも。俺とつばさじゃ――」
「年の差か?そんなん関係ないんだって。お前のために、つばさちゃんがどれだけ頑張ってるか知ってるだろ?男だったら、彼女が夢叶えて帰ってくるまで待っててやれよ」
俺の考えを読んだかのように叱咤する。
蒼汰にここまで言われなくちゃ、分からないなんて
馬鹿だな、俺は。
ようやく覚悟が出来た――。