訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
彼女を受け止める覚悟。自分を曝け出す覚悟。
もうこれだけ惨めで情けない姿晒してきたんだ。
もし、彼女が俺を呆れて去って行ったとしても仕方がない。
今更だけど、俺の気持ちをつばさに伝えよう。
「……捨てられたら、どうすんだよ」
肩の力を抜いて、自嘲の笑みを浮かべた。
「その時は、朝まで慰めてやるよ」
俺の覚悟を感じたのか、いつもの蒼汰に戻り笑顔を浮かべる。
そしてパンッと小気味いい音と共に、背中にヒリヒリする痛みが走った。
「痛ってー……でも、サンキュ」
絶対、手のひらの跡が付いたな。
でも蒼汰がいてくれて、良かった。
こんなことを言って背中を押してくれる親友は、なかなかいない。
俺は恵まれている。
今度、蒼汰の好きなものでも奢ってやろう。