訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
「蒼汰……俺、また同じ間違いをするところだった。ありがとう」
俺の隣に腰掛けた蒼汰に、感謝の言葉を伝える。
ちゃんと自分の気持ちを伝えなきゃ、いけなかったんだ。
あの時、きちんと分かってたつもりだったのに――。
また同じ過ちを犯すところだった。
「湊叶。さっき、つばさちゃんのこと名前で呼んだの、気が付いてる?」
イジワルな笑みを浮かべて、俺を横目にみてくる。
そんな蒼汰の言葉に、一瞬頭が真っ白になった。
「ッ?!」
嘘……完全に、無意識だった。
頭の中では既にアイツの事は、名前で呼んでいたからだろうか。
「つばさちゃん、たぶん“俺たちの砂浜”にいると思うから早く行ってあげて」