訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
「そうなんですよ。私、毎日でも来れちゃうんです」
「へぇ、それは助かるなぁ。湊叶、学生が夏休みって事はお客さんも増えるかもね」
そうそう。お客さんも今以上に増えたら二人じゃ大変でしょ?
私、いつでも来れちゃうんだよ。
仕事にも大分慣れたし、大助かりだよ。
「あぁ……そうか」
けれど一瞬手を止め何かを思案したものの、また手を動かしキッチンの掃除を再開。
え、それだけ?他に何か言うことないの?
毎日来れるチャンスなのに――。
嘘でしょー、湊叶さんっ‼
「つばさちゃん、湊叶。お茶にしよ」
「はぃ……」
蒼汰さんが、急須とコップを三つお盆に置いて座敷に上がる。
それについで、意気消沈の私も靴を脱いでお座敷に上がった。