訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
「だけどな、俺はお前より一回りも年上で、お前には夢もあって……俺の存在が、瀬戸の未来に悪影響を及ぼすんじゃないかって。足枷にしかならないなら、気持ちを抑え込もうと思ったんだ」
「そんな……」
瀬戸の表情が曇っていく。今にも泣き出しそうだ。
堪らず、彼女の頭を優しく撫でた。
「それに、あの店でお前のコーヒーを出すって事は、それだけ負担がお前に掛かるってことだろ?まだ病み上がりなのに、体にも良くないんじゃないかって思ったんだ。それなのに、お前はやるって言い張るし……」
ひとつ溜息を吐いた。
呆れるって言うより、負けたって感じ。
「だって、少しでも湊叶さんの力になりたかったし……側に要られる時間が伸びたらって」
なんで、こんなに嬉しい言葉をくれるんだろう。
俺は、コイツを突き放そうとしたのに……
それでも瀬戸は、俺のためにって考えてくれていた。