訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
愛してる
「そろそろ、帰るか」
離れるのが惜しくて、額を合わせ見つめ合う。
少し照れくさいけど凄く嬉しい。
「はい……湊叶さん、頬どうしたんですか?赤く腫れてません?」
「あぁ、これは……ちょっと、な」
バツが悪そうに、目を泳がせて左頬を隠すように手を当てた。
その所為でくっついていた体が離れ、少し寂しい気持ちになる。
でも、痛そうだなぁ。
「大丈夫ですか?」
「あぁ、平気だ」
見つめ合う私たち。
だんだんと顔が近づいてきて――。
あ……キスされるかも。
これが私の、ファーストキスになるんだ。
ほんの少しの期待を込めて、目を閉じる。
だけど、唇には一向に触れる気配は無くて少し間が空いてから
チュッと額に温かくて柔らかいものが触れた。