訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
「楽しそうだな」
不意に後ろからギュッと抱きしめられ、頭の上から不機嫌な
彼の声が降ってきた。
「あ、湊叶さん。今ね、今年の花火大会どうするのかって話してたの」
「ふ〜ん。蒼汰は町の祭りがあって忙しいよな?」
抱きしめたまま、私の頭にコツンと彼の顎が乗る。
「いや、でも今年は時期がずれてるし……あー、分かったよ。邪魔はしないって」
最初は私の方を見ていた蒼汰さん。
だけど、途中から何故か私の頭の上の方をしきりに気にしだして
呆れた様に溜息をついた。
「どうかしたんですか?」
私の頭の上って……湊叶さんが、何かしたのかな?
頭を上げて湊叶さんに聞いてみるけれど「さぁな」と
短い答えしか返ってこなかった。