訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
夏祭りの日――。
今日はバイトをお休みして、朝から準備でバタバタ。
もちろん、湊叶さんたちはCaféを営業しているから
お店が終わる夕方に、待ち合わせをすることになっている。
予約していた美容室に行って、浴衣の着付けと髪を結上げてもらい
ほんのりナチュラルな化粧をしてもらう。
鏡の前の私は、普段とは違って少しだけ大人っぽくなっていた。
これなら、湊叶さんの隣にいても恋人同士に見えるかな。
湊叶さんの反応を想像して、ドキドキしながら
夕方、彼が待つCaféへ。
「お疲れ様です」
「あ、つばさちゃん。わぁ~、可愛い。湊叶、来て来て」
フロアを清掃していた蒼汰さんが、一番に気が付いて私に近づく。
出来れば湊叶さんに、一番最初に見てもらいたかったのにな。
でも、湊叶さんは厨房の奥を掃除していたらしく
遅れてフロアに出てきた。