訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】

夏祭りの日――。

今日はバイトをお休みして、朝から準備でバタバタ。

もちろん、湊叶さんたちはCaféを営業しているから

お店が終わる夕方に、待ち合わせをすることになっている。


予約していた美容室に行って、浴衣の着付けと髪を結上げてもらい

ほんのりナチュラルな化粧をしてもらう。


鏡の前の私は、普段とは違って少しだけ大人っぽくなっていた。

これなら、湊叶さんの隣にいても恋人同士に見えるかな。

湊叶さんの反応を想像して、ドキドキしながら

夕方、彼が待つCaféへ。



「お疲れ様です」

「あ、つばさちゃん。わぁ~、可愛い。湊叶、来て来て」



フロアを清掃していた蒼汰さんが、一番に気が付いて私に近づく。

出来れば湊叶さんに、一番最初に見てもらいたかったのにな。

でも、湊叶さんは厨房の奥を掃除していたらしく

遅れてフロアに出てきた。

< 272 / 303 >

この作品をシェア

pagetop