訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
「早かったな。……っ。あぁ、浴衣着てきたのか」
ほんのり耳を赤く染めながら、私に近づくと
髪型が崩れないように頭に手を軽く乗せた。
「どう、似合う?ちょっとは、大人っぽくなったかな」
両手を広げて、くるりと一回りして見せる。
年上の湊叶さんと釣り合うように、大人っぽくシックな黒地にして
でも若さや可愛らしさも出したいから、小花を縞柄にしたデザインの浴衣。
髪には浴衣の花と同じピンク系の髪飾り。
「あぁ、とても似合ってる」
ふわっと笑顔を浮かべて抱きしめる。
「……俺も、着替えてくる。少し、座って待っててくれ」
「はい」
抱きしめていた腕の力が緩められて、湊叶さんは二階へと上がっていった。