訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】

2回目は……そうだ、初めて喧嘩をした日。

湊叶さんの気持ちが分からなくて、何も言ってくれない彼が歯痒くて

その時、確かに耳を触っていた。

湊叶さん、どんな気持ちだったんだろう。

言いたくても言えなくて、苦しかったのかな?



「こら、そこで何コソコソ話してんだよ」



階段を降りながら、不機嫌顔で近づいてくる湊叶さん。

でも、そんな彼の装いは甚平姿。

初めて見る服装に、思わず見惚れてしまう。



「べっつに〜。ヤキモチ焼きの湊叶には、関係ない事だよ」

「……つばさ、蒼汰と何話してたんだ?」



隣に立たれて、はっと我に返る。



「別に、大したことじゃ無いですよ。それより、時々話しに割って入ってきてたのって……ヤキモチなんですか?」


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