訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】

私と湊叶さんの背中をポンと押して、店の外に出るように促される。

蒼汰さんに何か言い返そうとしていたけれど

そんな彼の手を握り、「行こう」と言って微笑んだ。



「そうだな」



彼は、手を握り返し一緒に歩き出した。



夏祭りの会場は、都会に比べれば小さいかもしれないけれど

それなりに人もたくさん集まって、どこにこんなに沢山人がいたんだって

思うくらい、歩くのも苦労するくらい集まっていた。


私たちも花火が上がる時間になるまでは、屋台や出店を回ったりした。

そして、時間になったら広海さんの船に乗せてもらって海の上へ。


波に揺られながら、待つこと数十分。

その間、湊叶さんは船から落ちないように私の後ろに座って

私を抱きしめるように、ずっと腕を回してくれていた。

< 277 / 303 >

この作品をシェア

pagetop