訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
「つばさ……好きだ」
「私も――」
もう一度、触れあう唇。
優しく……最初は、触れるだけ。
そして、だんだんと深くなっていく――。
あぁ……なんだろう。嬉しいのに、涙が溢れてくる。
もっと、触れていたい。触れて欲しいって思ってしまう。
こんな気持ち、初めて。
湊叶さんに会ってから、自分にいろんな感情が溢れ出てくる。
妬む気持ち、恋する気持ち、近づきたいのに近づけない寂しさ、辛さ。
そして、愛する気持ち。
全部、湊叶さんが私にくれた。
唇が名残惜しそうに離れる。
「可愛い……なぁ今日、泊まってくか?」
「……はい」
唇が離れるとどちらともなく、抱きしめ合った。
そして、再び大空を彩る大輪の花を二人で一緒に見上げていた。