訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】

花火大会も終わり、広海さんに島まで送ってもらった。

言葉少なめにCaféまでの道のりを歩いて、お店の二階にある湊叶さんの部屋へ。

そして月明かりの中、布団の上で抱きしめ合う。



「やっぱりダメだ。お前の両親に挨拶してからにするべきだよな」



私の浴衣の帯に手を掛け、一瞬戸惑ってから引っ込められた。

そして背中を向け、前髪をくしゃくしゃっと掻き乱す。


別に、結婚するわけじゃないんだから

そんなに気にしなくてもいいのに――。

そう思って、彼に近づくと

赤くなった耳を、しきりに触っていた。

あ、コレって……。



「湊叶さん。自分の気持ちを抑えないで下さい。私、湊叶さんに触れてほしいです」



後ろから広い背中をギュッと抱きしめる。

すると、ピクンと震える彼の背中。

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