訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
これからは、ずっと
夏休みは、いろんな意味で思い出がいっぱい出来た。
もっと沢山、湊叶さんとの思い出を作りたい。
だけど、私は学生。学校が始まってしまえば、毎日会うなんて出来ない。
だから少しでも一緒に居たくて、週末はバイトを終えると
勉強を教わったり、時々泊まったり。
夏祭りの日の翌日、湊叶さんは「やっぱりちゃんとしたいから」と
数日後に、私の両親に交際の許しを請いに家に来た。
最初は二人とも驚いていたけれど、彼ならと許してくれた。
これで誰にも遠慮せずに、湊叶さんと一緒に居られる。
だけど一緒にいると、時間なんてあっという間に過ぎて行って――。
秋が過ぎて冬……。
高校三回目の春が来て――。
湊叶さんに会ってから、三回目の夏がすぎ――。
受験に向けて、本格的に動き出す秋――。
湊叶さんからも勉強に専念すべきだと言われ、夏休みを最後にバイトを辞めた。
もちろんその間、会わない訳じゃない。
会いたいときは島に行ったり、電話で話したり。
少し寂しいけれど、お互いを想っているって事が分かるから平気。