訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
「でも夏休みですよ?学校、休みなんですよ。だから――」
「それでも、駄目だ」
私の声に被せて、拒否をする。
あーもう、なんでみんなダメダメって言うの。
なんで――。
泣きたくないのに、自分の意志とは関係なく
今までのいろんなものと重なって、涙が浮かんでくる。
「湊叶、いいじゃん。俺一人じゃ、店回らないよ?」
「蒼汰。だからって、こいつは……」
こいつは、なに?
湊叶さんは、何かを知ってるの。
あぁ、もしかしたら両親から膝のこと聞いてるのかもしれない。
「大丈夫だって、俺が気を付けておくから」
そう言えば蒼汰さん、私が重いものとか持とうとしたら
すぐに駆け付けてくれてたよね。
あの時は、さすがいい男は違うなんて思ってたけど
私の膝を考えての事だったんだ。