訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
「痛っ……な、何するんですか」
弾かれた鼻を庇うように、両手で隠す。
ただでさえ低い鼻が、さらに低くなったら
どうしてくれるんですか!
涙目になりながら湊叶さんを睨みつけた。
「あはは。今にも泣きそうな、マヌケな顔してたからな」
いつも無表情が多い湊叶さんが、笑ってる。
トクンと、心臓が小さく波打つ。
ん?なんだろ……ま、いっか。
もっと湊叶さんの笑顔みたいし、ちょっとくらいハメ外しても平気かな。
「~~~っ、いつもボサボサ頭の湊叶さんに言われたくなーい」
突然飛び掛る私を防ごうとしたのか、両手で応戦。
けれど勢いが付き過ぎてた為、二人とも畳の上に倒れ込んだ。
「うわっ、お前。止め――」