訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】

「おはよう、つばさちゃん……と、誰?」



ん?……誰かと一緒なのか。



「フェリー乗り場であったんです」

「私……」



一瞬、自分の耳を疑った。

どこかで聞いた声。

そして、忘れてはいけない声にソレが似ていたから。

タオルで手を拭き、ホールと厨房を繋ぐ暖簾に手をかける。



「瀬戸、遅刻だぞ。今、何時だと思ってるんだ?」

「あ、ミナ――」

「湊叶」



ホールに出た瞬間、瀬戸の声を遮って俺の名前を呼んだ女。

彼女の姿をみて、一瞬思考回路が止まる。



どうして――。

二度と会うはずの無い、彼女がどうしてココに居るんだ?

< 49 / 303 >

この作品をシェア

pagetop