訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
「たぶん、あれは一度や二度じゃない。毎日のように魘されてるんじゃないかな」
「そんな――」
毎日だなんて、そんなの辛すぎる。
私も走れなくなった時のことを、今も時々夢に見るけれど
それでも気が狂いそうになるのに。
夢に見た光景が頭を過ぎって、ギュッと胸のあたりを掴む。
私だったら、耐えられないかも。
湊叶さんと絢さんの間で、何があったかなんて分からない。
私に出来ること無いかな。
少しでも湊叶さんの心を癒すことができるなら、なんでもしたい。
「アイツが何も言わないのには、何か理由があるはずなんだ。だから俺は、湊叶が言う気になるまで待つつもり」
そう思ってはいても、本人が言わないのなら
どうしようもない。
周りがあれこれしても、逆効果。