訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
「おまたせ」
数分後、彼女の前に出したのはオムライス。
この店の人気メニューでもあるこのオムライスは、絢との思い出深いものでもある。
「んー、美味しい♪やっぱり、湊叶のオムライスは最高だね」
あぁ、この笑顔だ。俺が好きだった絢の笑顔。
でも……なんだろう、この違和感。
やっぱり、あの頃の彼女に戻ったというわけでは無いんだろうな。
そんな絢の目の前の席に座る勇気は無くて
少し離れた、カウンターの席を引きそこへ腰を下ろした。
「なんで、そんなに離れてるのー?」
離れて座る俺を不審に思ったのか、口を尖らせる。
「いや。別に……」
「そう?」
納得してない様子の彼女だが、余程お腹が空いていたのか
小さな口で、上品に食べ進めていく。