訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
「……さん?……とさん、湊叶さん」
どれくらい時間が経ったんだろう。
いつの間にか俺の肩に、温かくて小さな手が乗せられ
自分の名前を何度も呼ばれていた事に気付く。
「っ……なんだ、瀬戸か」
顔を上げ、絢じゃない事にホッとした。
酷い男だな、俺は。
あいつを追い詰めたのは俺なのに、その罪から逃げようとするなんて。
「なんだ、じゃないですよ。それより、大丈夫ですか?顔、真っ青ですよ」
「平気だ。それより、今日は悪かったな。急に休みになって」
「え?」
珍しいものでも見るように、目を瞬かせる瀬戸。
なんか変なこと、言ったか?
「なんだよ」
「湊叶さんが、謝るなんて……雨でも降らなきゃいいけど」