訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
何やってんだろうな、俺は。
かっこわりー。
その時、ピカッと空が光る。
それと同時に、パリンッと何かを床に落とした音が響いた。
「瀬戸?大丈夫か」
「あ、はい。すみません、コップ落としちゃいました」
「怪我は無いか」
横になっていた体を起こし、厨房へ向かうべく靴を履いた。
「はい。大丈夫で……ひゃっ」
瀬戸の言葉に重なるように、ゴロゴロと空が鳴った。
ひゃっ?
もしかしなくても、今のって瀬戸の声?
「お前、カミナリ苦手なの?」
まだ少しフラつく足を、ゆっくり進めて
厨房の暖簾をかき分ける。