訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】

何やってんだろうな、俺は。

かっこわりー。

その時、ピカッと空が光る。

それと同時に、パリンッと何かを床に落とした音が響いた。



「瀬戸?大丈夫か」

「あ、はい。すみません、コップ落としちゃいました」

「怪我は無いか」



横になっていた体を起こし、厨房へ向かうべく靴を履いた。



「はい。大丈夫で……ひゃっ」



瀬戸の言葉に重なるように、ゴロゴロと空が鳴った。

ひゃっ?

もしかしなくても、今のって瀬戸の声?



「お前、カミナリ苦手なの?」



まだ少しフラつく足を、ゆっくり進めて

厨房の暖簾をかき分ける。

< 69 / 303 >

この作品をシェア

pagetop