訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
「っ。だ、大丈夫です」
「本当か?お前の“大丈夫”は信用できないからな」
紗和ちゃんと同じこと言ってる。
そんなに私って、信用無いかなぁ。
「本当に大丈夫――ッ」
そう言った瞬間、バシンと言う音と共に照明が消えた。
真っ暗な中、ザーッという雨の音だけが聞える。
嘘……こんな事って、ある?
「ブレーカーが落ちたのかな。ちょっと、見てくる」
暗闇の中、湊叶さんの気配が動いたのを感じて思わず手を伸ばした。
ヤダ……一人にしないで。一人で居たくない。
その思いだけが、私を動かす。
手に触れた布の感触。
私は迷わず、それをギュッと握りしめた。