訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
彼女といる時間を、もっと増やしたい。
結婚して、幸せな家庭を気付きたい。
その為には、もっと絢さんに相応しい男にならないと――。
そう考えた湊叶さんは、今まで以上に仕事に打ち込むようになった。
何かを思い出したのか、湊叶さんは柔らかい笑みを浮かべ天井を見上げた。
そんなにも一人の女性を想って、自分を行動できるって凄いと思う。
なかなかそこまで出来る人はいないんじゃないかな。
湊叶さんに、そこまで想って貰える絢さんって――。
「……羨ましいな」
「え?」
「そこまで真剣に自分の事を考えてくれるなんて、なかなか無いですから。だから、絢さんが羨ましいです」
相手が湊叶さんなら、尚更。
「そうでも無いさ。絢にとっては……きっと――」
そこまで言って、湊叶さんは苦しそうに眉を顰め深い溜息を吐いた。