訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
「それって、どういう……」
「もういいだろ。俺と絢は、昔の同僚。今はただ、それだけだ」
それだけ――な訳ないじゃない。
今でも、そんなに苦しそうな顔を浮かべるくらい辛いんでしょ。
私じゃ聞くことも許されないの?
そりゃ私、まだ未成年だし。湊叶さんからすれば、子供かもしれないけれど
この想いは……湊叶さんへの気持ちは、本物なのに――。
「お前は、どうなんだよ」
「はぃ?」
「暗闇が嫌いな理由。その……膝の怪我と関係があるのか?」
さっきまでの、辛そうな顔は今はどこにもない。
代わりにあるのは、仕返しとばかりに笑みを浮かべるイタズラっ子のような
湊叶さんの姿だ。
「いや……その。わたしの話は――」
「俺も話したんだ。お前も、ココに抱えてるもん話せば?今夜の雨が全てを洗い流してくれるかもしれねーぞ」
そんなこと言われても、おいそれと話が出来る程
まだ私の中では、消化しきれていない。