訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
だって私を大会の3000mの選手としてエントリーしたと
数日前に言われたばかりだったから。
長距離に変えて、初めての大会。
それを報告した両親は、文字通り飛び跳ねるようにして凄く喜んでくれた。
そんなにも喜びと期待をしてくれている人たちに
私は“暫く走れません”とは、どうしても言えなかった。
それが益々、自分を追い込むことになるなんて
その時の私は思いもしなかった。
準備運動やアイシングを念入りにしながら、練習を重ねて
大会当日――。
その日は、どんよりと厚い雲に覆われて今にも雨が降り出しそうな日でした。
怪我は天気に左右されるとよく聞くけれど
本当にその日は、痛みが最悪だった。
朝から膝が疼いて、痛み止めを飲んで会場へ。
先生もその異変には気付いたようで、出場前に棄権すると
言い始めたのを止めたのは、私。