訳アリ店長に”恋”しちゃいました♡【番外編追加】
どうしても、出たい。
両親も楽しみにしているし、応援にだって来ている。
それに、きっとこれが中学最後の大会になるだろうから――。
だからこれが終わったら、運動も制限し治療に専念すると先生を説得し
なんとか出してもらえるようになった。
もちろん「無理はしない」「痛みが酷くなったら棄権する」という条件付き。
そうして始まった大会。
序盤は、あまり責めずに順位は五番手。
十分優勝を狙える、位置。
幸いにも、膝に痛みはない。
なんとか、10分を切ることが出来れば最高だけれど
今の私には、無理かもしれない。
でも、諦めるにはまだ早い。
そう思いながら、先頭集団に置いていかれないように
必死で食らいつく。
そして、残り一周というところでラストスパート。
この時点で、三位に上がっていた。
このままなら、表彰台上がれる。
そう思って最終コーナーを曲がった瞬間
突然、膝に力が入らなくなり、そのまま転倒。