紅一点の最強美少女!!!



『……杏を殴るなら殴る』



目を逸らさずにそう言って、何かを企んだようにニヤリと口角をあげた類。


そんな類に、思わず頰が引きつるのを感じた。



『……今週の日曜日、暇か?』


『今週の?』



今週の日曜日って言ったら、特に予定も入ってない寂しい日ですね。

別にいいよ!
最近はやりのリア充だかなんだか知らないけど、毎日毎日お友達と遊ぶ予定で埋まってるわけないよ!



そもそも、この学校きてからお友達出来てないもん。


類達はほら…仲間だしね。

友達とはまた違う分類に属してるし。




『暇だけど…何かあった?』



私の記憶ではないんだけど…、いつの間にか予定入れたなんて言われたら大変でしょ?




『……別に』


『類…?』



言葉を濁しながら起き上がった類を見上げる。



こんな時に言うのもなんだけど、やっぱ類って人間離れした容姿してるね。


綺麗…て言うの?
何となく、近寄りがたいオーラが漂ってる。




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