紅一点の最強美少女!!!
『杏ちゃん、声に出てるよ?』
『杏ちゃんが考えてること、当たってると思う‼︎』
陽の言葉に慌てて口を押さえて、零の言葉に思わずそのまま類を見上げた。
『る…類さん?
それって、もしかしてデートのお誘いだったり…します?』
待って、何で敬語なの私。
いや、でも!
類にこんなこと聞くには少なからず勇気がいるから仕方ないよ!
『……ああ』
私の言葉に、目を逸らしながら答えた類を見て、思わず顔の熱が上がるのを感じる。
…何、このレアな類。
何してもかっこいいから憎いね、この男。
『だけど、類。その前に文化祭の準備あるから』
そんな夏の言葉に、類が思い出したような表情をして眉間にしわを寄せた。
あ、嫌なんだね? 文化祭の準備。
文化祭の準備とか、楽しそうな気がするんだけどな〜?
『杏ちゃん!』
『ん…? どうしたの、陽』
私を見て何か言いたげな陽にそう声をかけると、陽が意を決したように口を開いて声を出した瞬間。
『にちムグッ__ンーー!』
何故か、零が後ろから塞いだ。